OpsRampで同じデバイスを複数クライアントに同時にオンボードしたら複数回の課金に発生しますか?
OpsRampの課金の考え方について
OpsRamp では、デバイス(リソース)はクライアント(テナント)単位で管理・課金される仕組みになっています。そのため、同一の物理デバイスまたは論理デバイスを複数のクライアントに同時にオンボードした場合、それぞれのクライアントで個別にカウントされ、結果として多重課金が発生します。
OpsRamp の課金は、主に以下の単位で行われます。
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クライアント(Customer / Tenant)単位
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クライアント配下で管理されているデバイス数
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デバイスの種類(サーバー、ネットワーク機器、クラウドリソース等)
このため、たとえ同一のIPアドレス・ホスト名・クラウドリソースIDを持つデバイスであっても、別々のクライアントに登録された場合は「別デバイス」として扱われます。
以下のような構成ではクライアント数分の。
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1台の監視対象サーバーを
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クライアントA
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クライアントB
の両方にオンボードしている場合
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MSPが、同一デバイスを「顧客用」と「内部管理用」で別クライアントに登録する場合
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検証用クライアントと本番クライアントの両方に同じデバイスを登録する場合
いずれの場合も、OpsRamp上ではクライアントが異なれば別リソースとしてカウントされるため、課金はクライアント数分発生します。
多重課金を避けるための設計ポイント
不要な多重課金を避けるため、以下の点を事前に検討することが重要です。
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原則として、1デバイスは1クライアントにのみオンボードする
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複数部門や複数担当者で参照したい場合は、
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クライアントを分けるのではなく
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ロール・権限(RBAC)やユーザーグループでアクセス制御を行う
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MSP環境では、顧客単位のクライアント設計と課金対象の整理を明確にする
同一デバイスを複数クライアントに同時にオンボードした場合、OpsRampの仕様上、多重課金となります。
これは不具合ではなく、クライアント単位でリソースと課金を管理する設計に基づく正しい動作です。
導入・設計段階でクライアント構成とオンボード方針を整理することで、想定外の課金を防ぐことができます。