JFEシステムズ株式会社様のOpsRamp利活用事例を紹介します
JFEシステムズ株式会社(東京都港区 : 代表 大木 哲夫)は、ITインフラ構築からシステム開発、DXまで、多彩な事業領域を融合したソリューションを提供するITソリューション企業です。今回、ITインフラ領域の構築・運用サービスを提供する基盤事業本部にて、ハイブリッドクラウド環境に対応し、運用のモダナイゼーションを推進するためのツールとしてOpsRampを導入しました。基盤事業本部第2基盤サービス部の森野 友介様に伺いしました。
課題:レガシー監視体制からの脱却とクラウド対応の必要性
OpsRampを導入する前の課題を教えてください。
- JFEシステムズでは、2005年よりマネージドサービスとして監視業務を提供してきました。しかし、従来の監視体制は人手による補完が多く、非効率な運用が課題となっていました。
- クラウド環境の普及に伴い、オンプレミス中心の監視では対応が困難となり、クラウドとオンプレミスを統合的に管理できる新たな仕組みが求められていました。
- このような背景から、ハイブリッドクラウド環境に対応し、運用のモダナイゼーションを推進するためのツールとしてOpsRamp導入の検討を開始しました。
選定理由:他社製品との比較とOpsRampの優位性
課題の解決策としてOpsRampを選んだ理由を教えてください。
- HPE社の米国でのイベント「Discover」での出会いをきっかけに、導入支援パートナーであるVistaNet社との連携が始まり、短期間での導入体制が整えられました。
- 導入検討にあたっては、複数の製品をPOV(機能検証)し、クラウド性能監視、自動化機能、AI活用など10項目以上で机上比較を実施。その結果、以下の点がOpsRamp選定の決め手となりました。
- ハイブリッドクラウド、マルチクラウド環境への対応力
- AIOpsによるアラート管理の合理化と運用の自動化機能
- 毎月のアップデートによる、SaaSプラットフォームとしての将来性
導入プロセス:迅速な展開と社内育成
導入プロセスについて教えてください。
- POVでOpsRampの要件適合性を確認後、VistaNet社による支援により、OpsRampの本番導入プロジェクトを計画。既存の監視ツールからOpsRampへの移行を実施しました。
- 並行して、VistaNet社の支援により、OpsRampの基本動作やインテグレーション技術について関係者への教育を実施しました。
効果:可視化・自動化・社内展開の加速
実際にOpsRampを導入してどのような効果がありましたか?
- 従来ツールと比較して、OpsRampの可視化機能により状況把握が容易になり、運用現場の効率が向上しました。
- これまでは、運用担当者や運用管理者のみが利用していたIT運用に関する情報を、社内の他部門や、外部顧客向けにも展開可能となり、サービスの提供価値が向上しました。
今後の展望:AI Opsの本格活用と運用変革
OpsRampを導入して今後の展望を教えてください。
- 今後は、AIOpsの活用による予測型運用の実現や、パッチ管理、プロセス自動化のさらなる活用など、IT運用の高度化を目指しています。
- また、VistaNet社の支援を受けながら、運用ノウハウの整備と体制強化を進め、当社のIT運用トランスフォーメーションを推進していくとともに、われわれのサービスを通じて、お客様のIT運用改革を支援し、より効率的かつ柔軟なIT運用体制の構築に貢献していきます。