東京コンピュータサービス株式会社様のOpsRamp利活用事例を紹介します
東京コンピュータサービス株式会社(以下TCG;東京都文京区 : 代表 横村剛志)はシステムの提案、設計構築から運用保守まで幅広く事業を展開するICTの総合サービス企業です。自身もIT運用の効率化と可視化を目的にOpsRampを導入しています。自社ITでの利活用状況を情報システム室長の木口雅博様に伺いました。
課題:バラバラな運用管理が属人化と人員不足を生み出していた
TCGが社内ITの運用でOpsRampを導入する前に抱えていた課題を教えてください
- もともと複数のセキュリティ製品やネットワーク運用製品がバラバラに管理されていました。それぞれの製品が独自の管理画面を持っているため運用監視がうまくいっていないと感じていました。
- 特に障害検知に課題を感じていました。アラートが複数の画面に分散しているため検知が難しく、実質的には運用監視ができていない状態でした。
複数製品が混在する環境は多くのIT運用現場の実態ですよね。それによる課題はどんなものですか?
- 複数の製品があるということは障害検知後の対応も製品ごとの各担当者に分散するということです。特定製品に対する対応が特定の担当者に依存することで属人化が進んでいました。
- また、製品ごとに担当が必要なため人員不足にも陥っていました。複数の製品を管理するためのリソースが不足している状態でした。
実践:しっかり課題を整理しPoVを行うことで期待した効果を得られた
OpsRampの導入にはなにを期待していましたか?
- OpsRampの導入により統一画面で各製品の運用監視ができる、というのが当初の期待でした。これで複数の管理画面を使用する必要がなくなり、運用監視が効率化されるという期待です。
- 加えてOpsRamp導入では管理ツール上での自動化とバッチ処理化も期待していました。これにより各人のノウハウをバッチやワークフローに組み込み、知見やノウハウの共有が進むと考えました。
- アラートやインシデントに関連した自動化機能も魅力です。人の目では見切れないメトリックスやログをもとにして、アラートを自動的に生成し、アラートマネジメントポリシーにより、自動的にインシデントを起票。それらの機能により、効率的な運用監視が可能になります。
- さらにOpsRampを導入することでサーバーやスイッチへのリモートアクセスも統一されます。これまでバラバラに行われていたリモートアクセスが統一されることで運用の効率化が進むと考えています。
大変多くの改善効果を期待されていらっしゃいますね。どのように進めたのでしょう?
- しっかり詳細まで課題を整理し、PoVを経て導入しています。そのため改善されることはわかっていました。当初の期待を満たし、それ以上の効果も得ています。
- 同時に運用当事者にOpsRampトレーニングも受講してもらいました。正しく理解して使うことで属人的ではない、効果的な運用を行うことができます。
効果:OpsRampでWindowsとLinuxのパッチ運用管理を自動化
実際に導入されて当初の期待以上の効果があると伺いましたが?
- 事前の確認で課題が改善されることはわかっていましたが、実際に使ってみると期待以上の効果がありました。
- パッチ運用の自動化が特に効果的ですね。ワークフロー機能を用いてWindowsとLinuxのパッチ適用管理の自動化を行っています。この効果は当初期待していたもの以上でした。
- 他にはテンプレートの存在が非常に役立ちました。これにより一から自分たちのノウハウで組み込む必要がなく、ベースとなるテンプレートをチューニングするだけで済みます。おかげで導入もスムーズでした。
- アラートの自動生成も便利です。自動生成されたアラートを集中監視、Teamsで送信されたアラートをわかりやすく表示できるようになりました。これにより運用監視の効率が大きく向上しています。
今後の展望:社内実践の知見を活用しマネージドサービスの外部展開も
今後OpsRampの活用についての展望を教えてください
- まずは社内実践で知見を貯めることが重要と考えています。運用監視のノウハウを蓄積することでマネージドサービスとして外部展開する下地を整えることができます。
- 多くの企業では複数の管理ツールを利用していますが、個別に運用監視しているケースがほとんどです。OpsRampの活用で統一的な運用に移行すれば効率的な運用が可能になるでしょう。