OpsRamp OpsPilot 設定ガイド
今日から使い始めるための準備・設定・セキュリティ・コスト完全ガイド
OpsRampでOpsPilotを使用するため必要となるGoogle Cloudの準備からOpsRamp設定まで、実際の設定手順・セキュリティ・コストをまとめました。
1. まず全体像を把握する — 仕組みとデータフロー
OpsPilotはBYO-LLM方式で動作します。OpsRampが顧客のGoogle Cloud Vertex AI上のLLMを呼び出す構造で、データは自テナント内に閉じます。
利用可能なモデルは以下の通りです。
| モデル | ティア | 主な用途 |
| Claude Sonnet 4.6 ★推奨 | Advanced | RCA・複雑なインシデント分析(推奨) |
| Gemini 2.5 Flash | Standard / Advanced | Command Center・汎用問い合わせ |
| Gemini 2.5 Flash Lite | ガードレール専用 | Copilotの安全制御(必須・自動利用) |
2. 始める前に揃えるもの — 事前チェックリスト
設定前に以下を確認しておくと作業がスムーズです。
GCP側(Google Cloud)
| ◻︎ | Google Cloudアカウント(既存プロジェクトでも新規作成でも可) |
| ◻︎ | Vertex AI APIを有効化できるIAM権限(Project Editor または Project Owner) |
| ◻︎ | サービスアカウントを作成・管理できる権限(roles/iam.serviceAccountAdmin) |
| ◻︎ | Vertex AIでモデルを有効化できる権限(roles/aiplatform.admin) |
OpsRamp側
| ◻︎ | OpsRampの管理者ロール(Partner Admin または Client Admin) |
| ◻︎ | CopilotはデフォルトでOFF。管理画面から有効化するまで利用不可 |
3. GCP側の設定手順
GCPコンソール(console.cloud.google.com)にログインして進めます。
| Step 1 | Vertex AI APIを有効化する ・「APIとサービス」→「ライブラリ」から「Vertex AI API」を検索して有効化 ・あわせて「Cloud Resource Manager API」も有効化しておく |
| Step 2 | モデルを有効化する ・Vertex AI コンソール →「Model Garden」を開く ・「Claude Sonnet 4.6(Anthropic)」を検索して利用申請(Enable) ・同様に「Gemini 2.5 Flash Lite」も有効化(ガードレール用として必須) |
| Step 3 | サービスアカウントを作成する ・「IAMと管理」→「サービスアカウント」→「サービスアカウントを作成」 ・名前例:opsramp-copilot-sa(後から識別しやすい名前を推奨) ・付与するロール:roles/aiplatform.user(Vertex AI ユーザー) |
| Step 4 | JSONキーをダウンロードする ・作成したサービスアカウントを開く →「キー」タブ ・「鍵を追加」→「新しい鍵を作成」→「JSON」を選択してダウンロード ・このJSONファイルをOpsRampに貼り付けます(次のセクションで使用) |
4. OpsRamp側の設定手順
管理画面(Partner/Client Admin)から設定します。
| Step 1 | Copilot設定画面を開く ・管理画面(Account)→「資格情報」へ移動 |
| Step 2 |
資格情報を作成しGCPプロジェクト情報とJSONキーを入力する |
| Step 3 | モデルティアを選択する ・Standard Tier:Gemini 2.5 Flash(汎用・コスト効率重視) ・Advanced Tier:Claude Sonnet 4.6 ★(RCA・高精度分析 ─ 当社推奨) ・両方を同時に設定可能。RCAなどの高負荷シナリオはAdvancedが自動適用 |
| Step 4 | 動作確認 ・設定保存後、OpsPilotアイコンがOpsRampポータル上に表示されることを確認 ・Document Searchチャンネルで簡単な質問(例:「AWS EC2の監視設定方法は?」)を入力して応答確認 |
5. セキュリティの考え方
「社内の運用データをAIに渡して大丈夫か?」— BYO-LLM構造はこの懸念に答えます。
| データ範囲 |
LLMに渡されるのはOpsRamp内の運用データのみ |
| 学習利用 |
送信したプロンプト・レスポンスはモデルの学習には使用されない |
| テナント分離 |
顧客ごとに完全分離されたテナントアーキテクチャ。他社データとの混在なし |
| 認証情報管理 | GCPサービスアカウントのJSONキーはOpsRamp内に暗号化保存 |
| コンプライアンス | OpsRampはSOC 2 Type II認証取得済み |
「学習利用なし」は特に重要です。Vertex AI経由のプロンプト・応答はGoogleのモデル改善に使用されません(Vertex AIサービス規約に基づく)。
JSONキー管理のベストプラクティス
・サービスアカウントには最小権限(roles/aiplatform.userのみ)を付与する
・JSONキーは90〜180日を目安に定期ローテーションを推奨
・GCPのCloud Audit Logsを有効化して利用状況を記録する
6. コストの考え方
OpsRampの追加ライセンスは不要。コストはGCP(Vertex AI)のトークン課金のみで、使った分だけのコストです。
| モデル | OpsPilotにおける用途 |
| Claude Sonnet 4.6 | RCA・高精度分析(推奨) |
| Gemini 2.5 Flash | Command Center・汎用 |
| Gemini 2.5 Flash Lite | ガードレール専用(必須) |
★ Claude Sonnet 4.6を推奨する理由:RCA・複雑なインシデント分析では推論精度がMTTR短縮に直結します。当社検証でも精度・調査工数削減効果が最も高い結果でした。
1問合せあたりの費用目安
| シナリオ | 使用モデル | 1回あたりの目安コスト |
| RCA・根本原因分析 | Claude Sonnet 4.6 | 約100〜200円 |
| Command Center照会 | Gemini 2.5 Flash | 約5円 |
| Document Search | Gemini 2.5 Flash Lite | 約5円 |
コスト最適化のヒント
・GCPコンソールの「予算とアラート」で月次上限を設定する
・Copilot Usage Insightsレポートで利用状況・成功率を定期確認する
7. まとめ ─ 3ステップで今日から始める
設定でお困りの際はVistaNet株式会社までお問い合わせください。またOpsRampとOpsPilotを試しみたい向けにPoVとして4〜8週間で導入支援を提供しています。
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