OpsRampのGatewayとAgentは“常に最新”に —性能・安定性・セキュリティを守る基本戦略
情報セキュリティ5か条 第1条 「OSやソフトウェアは常に最新に」
IT運用の現場では、ソフトウェアのバージョンを常に最新に保つことが、性能の担保、不具合の未然防止、そしてセキュリティ強化のいずれの面でも重要な前提条件です。日本の経済産業省関連機関であるIPA(情報処理推進機構)も「情報セキュリティ5か条」の第1条で「OSやソフトウェアは常に最新の状態にしよう!」と明示しています。OS・ソフトを古いまま放置すると脆弱性の悪用リスクが高まり、業務継続に支障が出る恐れがあります。公式の対策例とともに、必ず最新版を適用しましょう。情報セキュリティ5か条(IPA公式PDF)なぜOpsRampのGateway/Agentは最新が“必須”なのか
OpsRampは、バージョン互換性の方針(N-2ポリシー)を採用しています。現在版(N)、1つ前(N-1)、2つ前(N-2)のみ接続・サポート対象ですが、新機能・改善・不具合修正・セキュリティ更新は「常に最新(N)」にのみ提供」されます。つまり、最新に上げなければ“改善やパッチ”を受けられない設計です。加えて、N-3以下の古いGateway/Agentはクラウドに接続できないため、運用そのものが成立しません。 1 2さらに、OpsRampのリリースポリシーでは、Collector(Gateway/Agent)のメジャーは6か月毎、マイナーは2か月毎という予測可能なサイクルで更新されます。これにより、計画的にアップグレードを進めやすく、最新版に追従することが安定稼働とセキュリティ確保の最短ルートになります。OpsRamp Release Policy 
「最新維持」を支える —Gateway/Agentの自動アップデート
Gateway(NextGen)の自動更新
OpsRampポータルのManagement Profileから「Update on Schedule」を選ぶだけで、Gatewayは6時間ごとに更新可否をチェックし、新バージョンが見つかれば自動適用します。即時適用したい場合は「Update Now」も選べます。
Agentの自動更新
Windows/LinuxのOpsRamp Agentも、ポータルのInstalled Integrations画面から「Update on Schedule」を選べば、6時間ごとにクラウドへ更新確認を行い、新バージョンがある場合は自動更新されます。即時適用したい場合は「Update Now」を使います。 
最新維持がもたらす4つの効果
- 性能の担保
 リリースごとの最適化や新メトリクス追加は最新版に集約されます。セットで適用されるプラットフォームの改善やCollector強化が、監視の精度と応答性を押し上げます。
- 不具合への迅速対応
 既知の不具合修正(Bug Fix)は最新版にのみ運ばれます。古い版では修正が届かず、障害の再発リスクが残り続けます。
- セキュリティの強化 
 重大脆弱性への対応は、クリティカルパッチやマイナー更新で最新版へ迅速に提供されます。古い版はパッチ適用対象外で、攻撃露出時間が伸びます。
- サポート継続性の確保 
 N-3以下は非サポートかつ接続不可。保守や技術支援を受けるためにも最新追従が必須です。
結論:最新維持は“攻めのIT運用”の最低条件
- 更新の対象は常に“最新版(N)”のみです。セキュリティパッチ/不具合修正は最新だけに提供されるため、Gateway/Agentを最新へ保つことが唯一の健全ルートです。
- Gateway/Agentは自動更新の仕組みが標準提供されており、6時間ごとのチェックで自動適用まで可能です。オペレーション負荷を増やさずに最新維持を実現できます。
- IPAの第1条が示すように、常に最新化は情報セキュリティ対策の基本です。OpsRamp環境でもその原則を徹底し、性能・安定性・セキュリティの三拍子を同時に満たしましょう。
参考リンク(公式ドキュメント)
 
          
