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澤田 悠Jul 8, 2026 11:38:53 AM1 min read

大量のアラートを1つのチケットに OpsRamp AIOps で変わるこれからの運用現場

大量のアラートを1つのチケットに OpsRamp AIOps で変わるこれからの運用現場 | VistaNet Blog
OpsRamp 活用ガイド

大量のアラートを1つのチケットに
OpsRamp AIOps で変わる
これからの運用現場

IT運用・監視 約8分で読めます

夜中に大量のAlertが来た。画面を見ると通知が数百件。どれが本当に重要なのか、誰が対応しているのか、今どういう状況なのか——何もわからないまま、焦りだけが募る。こんな経験に心当たりはないでしょうか。

この記事では、OpsRampのTicket機能を活用することで、その混乱をどう整理できるかを、3つの実践的なアプローチで解説します。

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Ticketを使わないと何が起きる?

OpsRampはAlert発生から解決まで一貫して管理できるプラットフォームです。しかし実際の現場では、AlertはOpsRampで受け取っていても、その後の対応がSlackや口頭連絡、個人のメモに分散しているケースが多くあります。

これによって生じる課題は、大きく3つに整理できます。

問題① Alertの洪水

大量のAlertが同時発生すると、どれが本当に重要な問題なのか判断できなくなります。重大インシデントが関連するAlertの山に埋もれてしまいます。

問題② 対応の属人化

「あの件、誰が見てる?」という会話が毎回必要になります。担当者しか状況を把握しておらず、休暇・退職・夜間対応の引き継ぎが機能しません。

問題③ 状況確認に時間を浪費

対応を始める前に、Slackのログを遡り、過去のメモを探し、関係者に電話をかける。本質的な対処が始まるまでに30分以上かかることも珍しくありません。

これら3つはすべて、Ticketで解決できます

OpsRampのTicket機能を正しく使うことで、上の3つの課題に直接アプローチできます。以降でそれぞれ具体的に解説します。

今日のストーリー:「生成 → 充実 → 管理」
夜中に大量のAlertが来た→ ①Ticketが自動生成される → ②Ticketを開くと状況がすでに書いてある → ③チーム全員がDashboardで把握している。この3ステップを順番に見ていきます。

活用法① Alert相関処理 → Ticket自動生成でノイズを除去する

インフラ障害が発生すると、1つの根本原因から数十〜数百件のAlertが連鎖的に発生します。ネットワーク機器の障害が起きれば、それに接続されているサーバー群から一斉にAlertが飛んでくる——これは珍しいことではありません。

「300件のAlertが届いたとき、本当の問題は1つでした。」 — 多くの運用担当者が経験する状況

Alert相関(Correlation)とは

OpsRampのAlert相関機能は、関連性のある複数のAlertをグループとして認識し、代表となるAlertに自動的にTicketを1枚生成します。これにより、対応者は何百件ものAlertを個別に確認する必要がなくなり、本当に対処すべき問題に集中できます。

1

Correlationグループを定義する

どのAlertが同一インシデントとして扱われるべきかのルールを設定します。ホスト名、Alertタイプやメトリクスのパターンをもとにグループルールをカスタマイズできます。

2

代表AlertにTicketを自動生成する

グループの代表Alertに対して自動的にTicketが1枚作成されます。関連するAlertは全てそのTicketに紐付けられ、一元的に追跡できます。

3

ノイズが除去された状態で対応に集中する

対応者が見るべきTicketは1枚。関連するAlert一覧もそこから確認でき、全体像を把握しながら根本原因の特定に集中できます。

Alert相関の設定自体は中〜上級者向けの内容ですが、設定後の効果(「300件が3枚のTicketに集約される」という変化)は、管理職や運用チームリーダーにも直感的に理解しやすいアウトカムです。


活用法② ログをTicketに記録して「状況把握の自動化」を実現する

Ticketが生成された後に待ち受ける課題があります。それが「状況確認コスト」です。対応者がTicketを開いたとき、そこに書いてあるのはAlert名と発生時刻だけ——という状況では、結局Slackを掘り返したり、関係者に電話したりする時間が必要になります。

WorkflowでログをTicketに自動追記する

OpsRampのWorkflow機能を使うと、Alert発生時にシステムからログやメトリクスを自動収集し、対応するTicketに追記することができます。

設定するWorkflowの概要

Alertトリガー → ログ収集 → Ticket自動追記

Alert発生をトリガーに、Workflowが起動します。対象リソースの直近ログ、CPU・メモリ使用率などのメトリクス、および過去の類似Alertの情報を自動で取得し、Ticketに整形して追記します。対応者がTicketを開いた瞬間、状況把握に必要な情報が揃った状態になります。

Ticket Activity Log Custom Attributes Workflow

Workflow設定は比較的シンプルで、OpsRamp操作に慣れ始めた段階から取り組めます。効果として、「状況確認に30分かかっていたのが、Ticketを開いて1分で対処を開始できる」という変化が期待できます。

ポイント:情報はTicketに集約する、という運用ルールを作ることが大切です。担当者が変わっても、Ticketを開けば状況がわかる状態を維持することが、属人化解消の第一歩になります。

活用法③ DashboardでTicket対応状況を一元可視化する

個々のTicketが充実していても、チーム全体として「今どういう状況か」が見えなければ、対応漏れや優先度の判断ミスは起きます。マネージャーが毎朝「今日のオープンチケットは?」とSlackで聞く——これは可視化が機能していないサインです。

3つのウィジェットでチームの状況を一目で把握する

OpsRampのDashboard機能を使うと、Ticketの状況を任意の切り口でリアルタイムに可視化できます。以下の3つのウィジェットを設定することで、チームの対応状況を網羅的に把握できます。

A

「今日作成」ウィジェット

当日生成されたTicket一覧を表示します。フィルター条件に「作成日 = 今日」を設定します。朝のミーティングで「今日対応すべき件数」を瞬時に確認できます。

B

「対応中」ウィジェット

ステータスが「In Progress」のTicketを一覧表示します。誰が何を対応しているかが常に可視化され、対応が停滞しているTicketにもすぐ気づけます。

C

「チームアサイン済み」ウィジェット

特定のチームにアサインされたTicketを集計表示します。チーム別の負荷状況が見えることで、担当の偏りをマネージャーが素早く検知・是正できます。

Dashboard設定は少し慣れが必要ですが、一度整備してしまえば誰でも使えます。「設定できる人が1人いれば、チーム全員が恩恵を受ける」のがこの活用法の最大のポイントです。


Ticket活用前後の変化まとめ

3つの活用法で見てきた内容を、課題ごとに整理します。

課題 ❌ Ticket未活用 ✅ Ticket活用後
Alert管理 大量のAlertが流れるだけ。本当の問題が埋もれる。 Alert相関でノイズ除去。本質的な問題に1枚のTicketで集中できる。
状況把握 対応前の確認に30分以上。複数ツールを横断して情報を集める。 Ticketを開いた瞬間にログ・状況が揃っている。すぐに対処に着手できる。
属人化 誰が対応中か不明。引き継ぎができない。ベテラン不在で止まる。 チーム全員がTicketとDashboardで状況を共有。均一な対応品質を実現。
チームの可視性 対応中Ticket一覧がない。優先度判断が人によってバラバラ。 カスタムDashboardで「今日・対応中・チーム別」を一目で把握。

次のステップ

今回ご紹介した3つの活用法は、いずれもOpsRampの標準機能を組み合わせることで実現できます。「まず1つだけ試してみる」という進め方が最も失敗しにくく、効果も実感しやすいです。

おすすめの始め方は、活用法②(ログのTicket追記)から着手することです。設定の複雑さが低く、効果を実感するまでの時間が最も短いためです。運用チームの納得感が得られたら、活用法①のAlert相関設定へと進むのがスムーズです。

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OpsRamp AIOps シリーズ 大量のアラートを1つのチケットに OpsRamp AIOps で変わるこれからの運用現場
📅 2025年7月23日(水)開催

記事で紹介した3つの活用法を、実際の画面操作とともにライブでご覧いただけます。質問もその場で受け付けます。

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澤田 悠
大学卒業後、コンピュータネットワーク関連製品販売会社にて、監視/保守サービス運用のマネジメントを行う。 2015年にVistaNetに入社。現在エンジニアリング部マネージャー。OpsRampの販売、導入支援、日本のPODのサイトアドミニストレータとして活動中。OpsRampの最上位資格:Implementation Expertを取得。

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